5. 加工・仕上げ

デジタルイラストにおける加工とは、絵の色塗りが一通り終わった後に全体の色味や明暗バランスを整えたり変えたりする工程です。
この工程は私の場合あまり時間はかかりませんが、絵の印象を大きく変えてしまうため非常に大切な作業です。

明暗バランスの調整

中景とのコントラストをより強調させたいと思い、手前の建物の上にハードライトレイヤーで薄い赤色を載せました。こうすることで手前の建物が全体的に明るくなりました。

仕上げ_48

色の調整

画面全体をより華やかな雰囲気にしたいと思ったので、一番上にオーバーレイレイヤーを作成し、エアブラシで色を適当に塗りました。最後に付け足したレイヤーを通常モードにすると以下の画像のようになります。

仕上げ_49

これをオーバーレイレイヤーにしてイラストに重ねると以下のようになります。画面全体が大幅に鮮やかになりました。

仕上げ_50

これで完成です。ここまで見てくださりありがとうございました。

さいごに

デジタルイラストは時間がかかるため、最後までモチベーションを保ったまま完成させるのは非常に難しいです。私自身、完成まで持って行けず途中で描くのをやめてしまった絵が何枚もあります。
ちゃんと完成させるためには、最初の部分でも述べた通り自分の好きなものを絵の中に取り込むと良いと思います。そうすることで熱意をもって描き続けることができるし、それがその人の絵の個性になったりします。
あとは自分の好きな音楽を聴きながら作業すると捗るのでおすすめです。 あと、普段の生活の中で物事を注意深く観察すること、色々な物事に興味を持つことが絵を描くうえで役に立ったりもします。表現の幅も広がるし、頭の中の引き出しも豊富になります。
絵を描きたいと思っている人は、是非身の回りの物事に関心を持ち、探求する姿勢を大切にしてみてください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。